ガマの油だ、お立ち会い
ガマの油だ、お立ち会い
時代劇でおなじみの大道芸シーン。
忍者の諸国行脚(あんぎゃ)ではしばしばこのような大道芸人(放下師)の姿を借りることがありました。
中でも有名なのがガマの油売りです。
どうも怪しげな売り方に薬の信頼も落としているようですが、忍者が手にしたものですから、そこには科学的な根拠があるはずです。
ガマの分泌液には血管を収縮させる塩酸エピレナレンが含まれており、傷口の血管を収縮させ、止血させることが分かっています。
したがってまるきり怪しい薬でもなかったのです。