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本物の忍者はこの地から生まれた

杉谷神社

杉谷神社

杉谷神社(すぎたにじんじゃ)は、現在の名張市大屋戸(おおやど)にある神社である。菅原道真を祀っているため、「杉谷天神」ともいう。この大屋戸は、古くから開けた土地であり、10世紀中頃には公田を含め多くの領主の田畑があり、11世紀中頃には、東大寺領黒田荘の一部になっていた。代々、黒田荘の荘官であった大江氏の根拠であり、「黒田悪党」と呼ばれた張本や縁者が、大江氏一族であった。

平安時代と推定される大般若経が伝わり、平安後期には創建されていたと考えられる。鎌倉初期には、神田1町6段のうち6割を占める有力神社であった。杉谷神社の大きさと、その土地の歴史の古さとは、無縁ではないであろう。

江戸時代の伊賀国の地誌「伊水温故」には、「椙(杉)谷(スギタニノ)社」とあり、「名張三十余郷ノ惣社」と位置づけているところから、地域における神社の勢力を窺うことができる。「天正乱(天正伊賀の乱)以前ノ社領三百石」とあるため、大きな神社である。宝物も「天神ノ絵像一幅 弘法大師ノ筆」「縁起三巻 鳥羽院ノ宸翰(鳥羽天皇の真筆)」などが挙げられている。大福寺は杉谷神社の別当寺であった。

『伊賀の中世城館』には、大屋戸には城らしきものがあるとされているが、「不明城館」とあり、「本来は寺であろう」と推定している。「黒田悪党」と関連性があるこの杉谷神社も、忍者の杉谷善住坊との関連性については不明である。

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忍者の里 伊賀(三重県伊賀市・名張市)
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