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本物の忍者はこの地から生まれた

忍術書の研究

忍術書の成立

戦国時代の伊賀や甲賀の忍びの者たちは、戦国大名に傭兵として武力を提供し、数々の有名な戦争で夜襲や放火などの奇襲が得意な集団として活躍した。平和な江戸時代になると、戦国時代で行われていた過去の戦争について研究するようになる。そこで戦国時代の戦争の技法や理論をまとめた「兵法書」が生まれた。その兵法の一つとして、伊賀や甲賀の忍びの者たちが得意とした技術に特化してまとめたものが、いわゆる「忍術書」である。

忍術書の内容

忍術書に書かれている内容は、諜報活動や謀略・移動時の変装などの昼間に姿を表して行う忍術や、敵城や屋敷への潜入方法やその時に使う道具の使用法、夜討などの闇夜に姿を隠して行う忍術が主なものである。中には犬の心臓を黒焼きにして手に持つと姿が見えなくなるものなど、現代では信じられない呪術的な忍術もある。
それらの忍術書がいつ頃書かれたものなのか、そこに書かれている忍術は本当に使えるものなのかなど、未だわかっていないことも多い。まだ見つかっていない忍術書を探したり、忍術書を解読したり、忍術書に書かれている内容を実証実験したりする研究が進んでいる。忍術書をより深く研究することで、忍者の実態がさらにわかってくることであろう。(福島嵩仁)

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忍者の里 伊賀(三重県伊賀市・名張市)
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