忍者は、伊賀国各地に住んでいました。また、江戸時代には徳川幕府をはじめ全国の諸藩に召抱えられ、各地の城下町にも居住していました。
忍町(しのびちょう)には、忍者が住んでいたのですか?
江戸時代のどの時期から忍町と呼ばれるようになったかはわかり
ません。藤堂藩の加判(かはん)奉行(ぶぎょう)の配下に属した藩士「伊賀者」が住ん
でいた所です。「伊賀者」は藤堂藩の職制で、主に参勤交代の藩
主に同行し、藩主を守るボディガードの役目などを担当しました。
忍者は誰に仕えていたのですか?
戦国時代はいろんな戦国武将に雇われました。伊賀では、江戸時代(藤堂藩)になると伊賀の忍者が他藩に仕えることを禁止しました。しかし、それ以前に諸藩に仕えていた者は、帰還を許されなかったこともあり、そのまま各地の大名に仕えました。禁令を出したということは、それだけ多くの者が各地の大名に仕えていた様子がうかがえます。ほとんどの大きな大名家には、伊賀や甲賀の者が召し抱えられていました。