鋭いとげを持つ菱(ひし)の実を乾燥させた天然の撒きびしが原形で、三本の針が足になり、一本が必ず上を向く鉄や竹製のひしのほか、細い二本の鉄針をねじり合わせて作ったものもある。 いずれも逃走路に撒いておいたり、逃走しながら撒いて、敵の足を止めるのに使われた武器である。