【写真 相撲絵馬】
祭神は武甕槌武命など六柱。一般に相撲、勝負の神。古来は壬生野周辺の伊賀衆の守護神であった。天正伊賀乱では兵火を免れたのは春日大社神職や興福寺僧が滝川一益に訴え聞き入られたと伝わる。
また春日神社には長屋座という宮座制度があり、今なお、澤村家など壬生野一円の豪士だけが祭祠権を維持している。長屋座には伊賀者や無足人の名が多く見られる。
『春日神社申祭由来書』には、神護景雲3年(769)に常陸の国鹿島社より大和春日神社への勧請途中に川東に寄りその由縁で創建。
なお、春日神社には、雨乞祈願成就で奉納された、素晴らしい絵馬が13枚飾られる。勝負の神ゆえに、相撲の絵馬が多くあるが、他にも、荒木又右衛門、鍵屋の辻の決闘絵馬などもある。