【写真 不動滝】
名張川支流滝川の上流にある。かつて赤目滝は黄滝あるいは阿弥陀滝と呼ばれていた。
永治2年(1142)『東大寺文書伊賀黄滝寺西蓮勧進状案』に黄滝の名が見える。役行者の行跡地とされ、修験者が参集する霊場として存在を知られていた。
また鎌倉時代には四十九滝の名称もあった。『三国地志』に見える「阿弥陀滝」の名もその事を示している。
最近では司馬遼太郎原作篠田監督の伊賀忍者の映画『梟の城』で伊賀唯一の現地撮影された場所である。
文久3年(1863)名張の儒者鎌田梁洲が『観瀑図誌』で一般にその景勝を紹介し、広く代に知られるようになった。