忍びにも眼精疲労(がんせいひろう)があった
忍びにも眼精疲労(がんせいひろう)があった。
注視してものの動向を追うことの多い諜報(ちょうほう)作業。
ましてや今のように電気のない時代ですから、目の疲れは相当なものでした。
また、一定の視力を維持するためにも眼精疲労は禁物ですそこで、眼精疲労をツボを刺激することでとっていました。
使用するツボは主に晴明(せいめい)、瞳子(どうし)りょう、さん竹の3つです。
清明
目頭を押さえると骨のくぼみに触れます。その指を上下に動かすと、鼻の奥に鈍い痛みが走ります。そこがこのツボ。
目の疲れ以外に子供のかんの虫やひきつけにも効果があります。
瞳子りょう
目尻から指一本外側の骨のくぼみにあります。
上下に動かすと、側頭部から上まぶたにかけて痛みがひびくところです。
視力減退や結膜炎(けつまくえん)、顔面神経痛に効果があります。
さん竹
左右のまぶたの内側のはしにあります。そこに人差し指を当てて軽く上下させると細い筋に触れるところ。
3、4秒強く押すと効果的です。