豆腐関連
岐良須(きらず)
豆腐を作る過程でできた搾りかすのこと。
現代ではおから、卯の花でお馴染み。
良質のタンパク食品として当時重宝しました。
媼(うば)
今で言う湯葉のこと。
手作り豆腐の過程でできた白濁水を煎じたときに表面にできる薄い膜。
醤油とわさびでそのまま食べます。
朧豆腐(おぼろどうふ)
豆腐を作る最後の過程で、布にもらず直接椀にもり固めて食べる。
口に入れるととろけるようで、その独特の食感から朧豆腐の名がつきました。
氷豆腐(こおりどうふ)
豆腐を切り竹籠にもり、寒い夜に露宿すると堅く凍る。
これを火にさらして干したもの。
食べるときは煮る。
保存食の知恵です。
六条(ろくじょう)
夏の土用のうちに生どうふ一丁を六つに切り塩を振って晴天に干す。
木片のように固く黄色味を帯びてくる。
この六条を削って汁物に入れると花鰹(はなかつお)に劣らず良い味になる。
乾燥中に雨が降るとたちまち腐ってしまうので注意がいった。