日本人は温泉やお風呂に入るのが大好きな民族といわれています。忍者もまたよくお風呂に入りました。
しかしこれも忍者にとっては趣味ではなく、大切な仕事だったのです。
匂いで相手を知ることと同様に自分の匂いを消すことが必要だったからです。
また端午の節句の菖蒲湯(しょうぶゆ)のように身を清め、邪気(じゃき)を払う意味合いもあったのでしょう。
薬草風呂
薬草の芳香(ほうこう)成分で体臭、生活臭を取りのぞき、その薬事効果で血行をよくし疲れや傷をいやす。
薬草博士の忍者たちはおおいに活用していたものと思われます。
- カキドウシ湯:シソ科の多年草。消炎効果あり。
- ハッカ、ショウガ湯:血行をよくし疲労回復。
- ヨモギ湯:切傷、虫刺され、肩凝りや神経痛にも有効。