忍法七法出(しちほうで)(変装)の小道具
忍法七法出(しちほうで)(変装)の小道具
忍法のひとつに七法出というのがあります。
虚無僧(こむそう)、出家(しゅっけ)、山伏、商人、放下師(ほうかし)、猿楽(さるがく)、一般庶民の七つの姿に身を変えて潜入する忍法です。
その際、前述の身分を香りで判断するのとは逆に、相手をだますために香りをつけるということもしました。
線香の匂いのしない出家は怪しく、護摩(ごま)の匂いのしない山伏もいないわけです。
薬売りなら和薬の、呉服屋ならキャラ、ジンコウなどの独特の香りがあり、その姿にあった匂いを身にまとったのでした。
もちろん香道の知識を持っていたので、その裏をかく影の香り道とでも呼びたいものです。
香原料