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本物の忍者はこの地から生まれた

紫金丹(しきんたん)

万病解毒の紫金丹

万病解毒の紫金丹(しきんたん)

毒も薬も知りつくした忍者たち

毒は用法用量によっては薬になります。毒に対する知識は、薬の開発のも役立ったのです。
それは自らの病気や怪我を助けるだけでなく、薬売りに変装するという副産物を生みました。
薬売りをしながら情報収集した忍者が主に持ち歩いていた薬は、虫下し、下痢止め、鎮痛剤などです。
代表的なものに紫金丹や陀羅尼助(だらにすけ)があります。

紫金丹

山慈姑(さんじこ)と五倍子(ごばいし)、タカドウダイコンにジャコウ(ジャコウ鹿のジャコウ線)をそれぞれ乾燥させて粉を丸薬にしたもの。
山慈姑はアマナの鱗茎(地下茎)で滋養強壮に良いとされていましたし、五倍子はヌルデの葉で吐き下しに効くタンニンを多く含んでいます。
利尿作用のあるタカトウダイコン、香料、去痰(きょたん)に使用されるジャコウ、と腹痛から疲労まで常備薬的な役割を担った薬だと、考えられます。
したがって置き薬としても最適でした。
そうなれば定期的に薬を売りにきたふりをしてそのあたりを偵察し、地域情報の収集をしていても誰も怪しむ者はいなかったでしょう。

kusuri

陀羅尼助

大腸菌、赤痢菌、コレラ菌、ブドウ球菌などに抗菌作用をもつキハダの表皮を水で煮詰めたもの。
腹薬として知られ、今でも大峰山(おおみねさん)の土産物として存在しています。
忍者はこれをちょっとユニークな使い方をしました。
何日もの張り込みのなか、これをひとなめし、眠気を覚ましたのです。

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忍者の里 伊賀(三重県伊賀市・名張市)
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